さいたま市南区の在宅看取りの流れ|逝去後の手続きと相談窓口

監修者 國﨑正造(医療法人社団川田会 理事長)

監修:國﨑正造(医療法人社団川田会 理事長) / 川田会 在宅診療部 在宅医療コラム

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さいたま市南区の在宅看取りは、①意思確認と療養方針の相談、②在宅での看取り期のケア、③逝去後の医師による死亡確認、④死亡診断書の発行という流れで進みます。24時間対応の在宅療養支援診療所であれば、夜間・休日の急変時も連絡でき、ご家族だけで抱え込まずに逝去まで伴走してもらえます。以下では意思決定から手続き完了までの具体的なステップと、費用の仕組み、相談先の選び方を解説します。

さいたま市南区の在宅看取りはどのような流れで進む?

在宅看取りは大きく分けて、①在宅療養の開始と意思確認、②看取り期のケア、③逝去時の医師による死亡確認、④死亡診断書の発行と葬儀社への連絡、という4段階で進みます。在宅医療は医療法に基づく医療提供体制の一環として行われ、多くの場合、訪問診療医と訪問看護師がチームで関わり、症状の変化に応じて訪問頻度を調整しながら、ご本人とご家族の意向を繰り返し確認していきます。

  • 在宅療養の開始:主治医・訪問看護師と療養方針を相談し、延命治療の希望や急変時の対応方針をあらかじめ話し合っておきます
  • 看取り期のケア:呼吸や意識の変化が現れる時期は、訪問診療・訪問看護の頻度を増やし、痛みや息苦しさを和らげるケアを行います
  • 逝去時の対応:ご家族が医師または訪問看護ステーションに連絡し、医師が自宅に伺って死亡確認を行います
  • 死亡診断書の発行:医師が死亡診断書を作成し、その後にエンゼルケアや葬儀社への連絡に進みます

意思決定から看取り期までのステップ

在宅看取りの意思決定は、一度で終わるものではなく、体調の変化に応じて何度も話し合いを重ねるプロセスです。具体的には、延命治療(人工呼吸器・胃ろう等)を希望するかどうかの確認、痛みや息苦しさへの対応方針、急変時に救急搬送するか自宅で看取るかの方針を、ご本人の意思がまだ明確なうちに確認しておくことが重要です。

海外の研究では、在宅ベースの緩和ケア介入を受けた患者・家族は、症状コントロールや終末期の満足度が改善したとの報告があります(J Pain Symptom Manage誌 2024年掲載の系統的レビュー)。意思決定に迷いや罪悪感を感じるご家族は少なくありませんが、『延命よりも苦痛を減らすことを選ぶ』という判断も、ご本人の尊厳を守る選択の一つです。訪問診療医は治療方針を強制するものではなく、選択肢を提示し、ご家族が納得できる決定を後押しする役割を担います。

逝去後、家族が行う手続きは?死亡確認から死亡診断書発行まで

ご家族が逝去に気づいたら、まず訪問診療医または訪問看護ステーションに連絡します。深夜・早朝であっても、在宅療養を支える医療機関は連絡を受け付ける体制を整えているのが一般的です。連絡を受けた医師が自宅に伺い、心拍・呼吸の停止、瞳孔の状態などを確認したうえで死亡確認を行い、死亡時刻を確定します。

死亡確認の後、医師が死亡診断書を作成します。死亡診断書は死亡届の提出や火葬許可申請に必要な公的書類で、医師以外が代わりに作成することはできません。死亡診断書の受け取り後、ご家族はエンゼルケア(死後の身支度)を行い、葬儀社へ連絡して搬送・葬儀の手配を進めます。慌てて葬儀社を探す必要はなく、事前に候補を決めておくと落ち着いて対応できます。死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に市区町村役場へ提出する必要があります。

夜間・休日の急変時はどう対応する?24時間連絡体制

夜間や休日に体調が急変した場合は、あらかじめ伝えられている緊急連絡先(医師または訪問看護ステーションの電話番号)に連絡するのが基本の対応です。在宅療養支援診療所として届出を行っている医療機関は、原則として24時間365日、電話連絡を受け対応する体制を敷くことが制度上求められています。

2026年6月の診療報酬改定では、在宅医療を提供する医療機関の体制を評価する『在宅医療充実体制加算』の区分が設けられました。これは、緊急往診の実績や看取りの実績など一定の要件を満たした医療機関に対する評価であり、川田クリニック在宅診療部はこの加算の届出を行っています。急変時にすぐ救急要請すべきか、自宅で様子をみながら医師の到着を待つべきかの判断は、日頃から訪問診療医・訪問看護師と急変時の対応方針を具体的に話し合っておくことで、ご家族の不安を減らすことができます。

在宅看取りの費用はどのくらいかかる?医療保険と介護保険の仕組み

在宅看取りにかかる費用は、医療保険と介護保険を組み合わせて利用するのが一般的で、自己負担割合は年齢と所得によって決まります。医療保険の自己負担割合は、70歳未満は3割、70〜74歳は原則2割(現役並み所得の方は3割)、75歳以上の後期高齢者は原則1割(一定以上所得の方は2割、現役並み所得の方は3割)です。介護保険を利用する場合の自己負担割合も、原則1割(一定以上の所得がある方は2〜3割)となっています。

訪問診療は医療保険の対象、訪問介護やベッドのレンタルなどは介護保険の対象というように、サービスの種類によって適用される保険制度が異なります。実際の自己負担額は、訪問回数・処置内容・利用する介護サービスの量によって変わるため、個別の見積もりが必要です。費用の目安については、公式サイトの費用に関するページやお問い合わせフォームからご確認いただけます。

さいたま市南区で在宅看取りを相談できる医療機関の選び方

さいたま市南区で在宅看取りを検討する場合、24時間の緊急連絡体制があるか、外来から訪問診療まで同じ医療機関が継続して診てくれるか、対応可能な医療処置の範囲が事前に分かるかを確認することが選び方のポイントです。さいたま市では地域の医療・介護資源をつなぐ在宅医療連携拠点の整備が進められており、複数の医療機関・介護事業所が連携して在宅療養を支える体制づくりが行われています。

川田クリニック在宅診療部は、南浦和駅から徒歩圏内を拠点に、さいたま市南区を中心として南浦和・浦和・武蔵浦和・蕨エリアへの訪問診療に対応しており、外来診療と同じ医療法人が訪問診療まで継続して伴走します。日本神経学会認定の神経内科専門医の常勤医師も訪問診療に対応しており、ケアマネジャーや病院の地域連携室からのご相談も受け付けています。

項目 内容
名称 川田クリニック 在宅診療部(医療法人社団 川田会)
所在地 〒336-0018 埼玉県さいたま市南区南本町2-22-2
電話番号 048-606-4219(在宅医療のご相談専用)
受付時間 平日 9:00〜17:00
休診日 土曜・日曜・祝日
アクセス JR京浜東北線・武蔵野線 南浦和駅 西口 徒歩4分
お問い合わせ https://kawata-zaitaku.com/contact.html

対応エリアや対応可能な医療処置の詳細は公式サイトでご確認ください。

在宅診療を選ぶときの比較ポイント

在宅診療を選ぶ際は、緊急時の対応体制・診療の継続性・対応できる医療処置の範囲という3つの観点で比較すると判断しやすくなります。在宅療養支援診療所の届出の有無によって、24時間対応の体制や緊急往診の実績が異なるため、契約前に確認しておくと安心です。

比較の観点 確認するポイント
緊急時対応 24時間365日の連絡先があるか、夜間・休日も医師につながるか
診療の継続性 外来からの経過を把握した医師が訪問診療も担当するか
対応できる処置 在宅酸素・経管栄養・褥瘡処置など必要な医療管理に対応しているか
専門性 認知症・神経疾患など専門的な知識が必要な場合に専門医が関わるか
連携体制 ケアマネジャーや訪問看護ステーションとの連携が取れているか

一般的な選び方の目安として、まずはケアマネジャーや病院の地域連携室に相談し、複数の候補から在宅療養の方針に合う医療機関を選ぶ方法もあります。迷った際は、対応エリア内の医療機関に直接問い合わせて、緊急時の連絡体制や対応可能な処置を確認することをおすすめします。

よくある質問

在宅看取りは自宅で最期まで過ごせますか?急に容体が悪化したらどうなりますか?

在宅看取りでは、ご本人の意思とご家族の同意があれば、自宅で最期まで過ごすことも可能です。ただし、急変時は救急搬送に切り替えることもできます。あらかじめ訪問診療医と『急変時にどう対応するか』の方針を話し合っておくことで、いざという時にご家族が慌てず判断できます。方針はいつでも見直しでき、途中で入院や施設療養に切り替えることも可能です。

死亡診断書はどのくらいの時間で発行してもらえますか?

医師が自宅に伺い死亡確認を行った後、その場で死亡診断書を作成するのが一般的です。深夜・早朝の逝去でも、在宅療養を支える医療機関であれば連絡を受けて訪問し、死亡確認と診断書発行まで対応します。死亡診断書は死亡届の提出や火葬許可申請に必要な書類のため、原本は大切に保管してください。

在宅看取りにかかる費用はどのくらいですか?

在宅看取りの費用は医療保険と介護保険を組み合わせて利用するため、年齢や所得に応じた自己負担割合(医療保険は1〜3割、介護保険は原則1割)で計算されます。訪問回数や必要な医療処置、利用する介護サービスの量によって実際の負担額は変わるため、具体的な費用は個別の見積もりで確認することをおすすめします。

ケアマネジャーや病院からの紹介でも相談できますか?

はい、ケアマネジャーや病院の地域連携室からのご相談・ご紹介も歓迎しています。すでに介護サービスを利用している方は、担当のケアマネジャーを通じて訪問診療の導入を相談いただくと、介護保険サービスとの連携もスムーズです。ご本人・ご家族からの直接のお問い合わせも受け付けています。

認知症がある場合でも在宅看取りに対応してもらえますか?

認知症のある方の在宅看取りにも対応可能です。当院には日本神経学会認定の神経内科専門医が常勤しており、訪問診療にも対応しています。認知症の進行に伴う意思確認の難しさについては、早い段階からご家族の意向を確認し、記録に残しておくことが、後の判断の助けになります。

まとめ

在宅看取りは、①療養方針の意思確認、②看取り期のケア、③逝去時の死亡確認、④死亡診断書の発行という流れで進み、費用は医療保険・介護保険の自己負担割合(1〜3割)に基づきます。夜間・休日も対応できる24時間体制があるかが医療機関選びの重要なポイントです。さいたま市南区で在宅看取りを検討されている方は、まずはケアマネジャーや訪問診療医に、急変時の対応方針を相談することから始めてみてください。ご不明点は電話またはお問い合わせフォームからご相談いただけます。

院長・内科医國﨑正造からのコメント

在宅での看取りは、ご家族が『これでよかったのか』と悩まれることが多いテーマです。大切なのは正解を探すことではなく、ご本人の意思を尊重しながら、その都度ご家族が納得できる選択を重ねることだと感じています。分からないことがあれば、遠慮なく訪問診療のスタッフにご相談ください。

参考文献

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を代替するものではありません。症状がある場合は医療機関を受診してください。